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本当に大切なもの 平成21年12月24日

Posted by on 2014年4月4日

昨年(平成21年)の冬、私は大変な経験を致しました。
まず、仕事で失敗をし、先輩にこってりと怒られてしまいました(+_+)
職場から自宅に向かう帰りの車で1時間ほど涙しながら、
「もう辞めてしまおうかな、頑張れないよ・・・。迷惑ばかりかけて駄目だよ自分は・・・。」
と自分を責めたり自分に言い訳をしたりしながら悲しみを堪えて車を運転しておりました。

「もう今日はゆっくりとお風呂に入って休もう・・・。」
そんな風に思いながら自宅に到着すると
「あっ!!!」
ゆっくりと悲しみに浸れない事実と直面しました。
「年賀状作ってない!!あと2日で締め切りだ(>_<)」

という訳で気分を取り直し、ここから年賀状作成に取り掛かることとなりました。
パソコンのスイッチに手を伸ばしボタンを押すと、
「・・・・」
私のパートナーのパソコンがうんともすんとも言ってくれないのです!!
完全に電源が入らない状態でした。
その後少し悪戦苦闘したのですが、やはり電源は入ることはなく、手書きで年賀状を書くことに決めました。

一文字一文字心をこめて書くと格別に違う思いが湧いてきました。
年賀状もいいものだな。
この人1年以上あってないけど元気かな、なんて(*^_^*)昔の出来事を思い出して一人笑っちゃったりしました。

そろそろ午前を回り疲れてきたな~、という頃、部屋の電球が切れてしまいました。
なんてことだ!!あと少しなのに(+_+)とは思ったのですが、私の体も限界を感じておりましたので
「明日続きをしなさい、という教えなのかもしれないな」
と、自分に言い聞かせながらお風呂に入って眠ることにしました。

暗闇の中でお風呂にお湯がたまるのを待ち、いや~今日はさんざんな一日だったなぁなんて振り返ってみたりしていました。

お湯がたまった頃
「よし!!あったまって疲れをとるか~~」
お風呂に足を入れると

「!!!!!!!!!☆☆☆!!!!!」

ビックリどころの話ではないです!
水!!!
灯油が切れていてお湯ではなく真冬にしかもここ秋田県ですよ・・・
水風呂に入ってしまったのです・・・

震える体を抱えてストーブの前に行くと、ストーブの灯油も切れていました。

・・・・・・。

まず、顔を洗って眠ろう・・。

震える手で洗顔フォームに手を伸ばし顔を洗うとなぜか顔がスースーします。
よく見ると「アルコール消毒」って書いてあるではありませんか。
ハンドソープで顔を洗ってしまったのですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
先ず眠ろう。

どんな日でもどんな大変な事があっても平等に「明日」はやってきます。
朝のお勤めをしながら、どうかどうか今日は良き日でありますように。
お祈りしました。

そして朝食を食べていると、

銀歯が取れました。

(><)

何なのかな?
どうしてなのかな?

私のいるお寺は収入がほとんどありませんので、平日はパソコン教室の講師をしております。
教室に向かう車の中で、自問しました。

そして出た答えが
「あぁ、私はそこにあるのが当たり前すぎて何にも感謝せずに生きてきてしまった。」
ということです。

世の中の便利さはもう何ものにもたとえようがないほどに進んでいます。
それなのに、もっと合理的に!!、もっと利便性を!!!と飢えることしか知らない餓鬼のように生き続けてしまった自分に気付かされました。
餓鬼の餓の字は腹が減っては我をも食うと書きますね。恐ろしいことです。
でもそれはまさに自分自身なのだと気付きました。

夜明るく家族と笑ってお話しできる電気は、あって当たり前ですか?
疲れて冷え切った体を温めてくれるお風呂は、あって当たり前なのですか?
叱ってくれる上司や親がいてくれるって、当たり前のことなのですか?

そして、この毎日毎日生きることを一生懸命してくれるこの体があるのは、当たり前のことですか?

実はものすごい環境で暮らせているのではないでしょうか?
電気や燃料などの恩恵を受け明るく温かく暮らすことができている。
車や整備された道路など、便利に暮らすことができている。
家に居ながら買い物をしたり世界の情報を知ることができ、夢のような生活をすることができている。
そして病気になれば近くのお医者様に見て貰って、お薬を貰うことができている。

今与えられているこの素晴らしい環境に感謝できていますか?
私はできていませんでした。

万物の霊長たる人間、素晴らしいことです。
医学や化学、そしてITが進み世界は変わりました。
人間は本当にすごい。

でも石油やパソコンや武器をもたず、裸で一人戦ったならば、人間はウサギ一匹の牙に敗北するでしょう。
もしこの世の中で一人ぼっちになったら何も食す術を持たず、すぐに死んでしまうでしょう。

大気に耳をすませば泣いています。
この素晴らしい万物の霊長たる人間が美しい自然、動物それらを壊してしまったから。
自分たちの欲のためにたくさんの命を奪ってしまったから。

もう人間なんて・・・。

私はそんなことはないと思います。
壊してしまったものを治すことが必ずできます。

それは人間には愛するということができるから。
自然を愛で、敬う心があるから!
立派なお医者さんが今難しい病気を治している!
母親が温かい笑顔で子供を抱いている!

これからです。これから人間の真価を見せる時なのです!!
今ある環境は決して当たり前ではないのです!

御大師様(弘法大師空海)は言いました。

「上諸仏を供じ下衆生を利して
自利利他共に円満す」
と。

目に見えないものを心から供養すれば今ある自分の命の尊さに気付きご先祖様あるいは先人たちの偉業を敬うようになります。
それは親を敬う心につながるのではないでしょうか。

敬うことを知らなければ、人のために何か行うことはできないと思います。
敬う心で生きとし生けるもののためにこの体で行った時、本当の「円満」になるとおっしゃっているのではないでしょうか。

争うことを選ぶならばめんこいうさぎ一匹にだって勝てやしない人間。
でも手を取り合い愛し合うならば地球を救うことができるのです!
私は信じたい。
私は祈りたい。

心から感謝しています。
本当に大切なものって何かな?

私には少し見えてきたような気がします。

― あいだみつを「奪い合えば」より ―

うばい合えば足りぬ
わけ合えばあまる

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