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トルストイ【天国と地獄】 平成22年12月12日

Posted by on 2014年4月4日

 ある日、地獄へ行ってみると、たくさんの亡者(もうじゃ)が丸いテーブルを囲んで座っています。テーブルの上にはたくさんのごちそうが並べられているのに、亡者たちはそれを食べることができず、飢えに苦しんでいました。よく見ると、亡者たちの片腕が椅子に縛り(しば)付けられ、もう一方の腕にはものすごく柄の長いスプーンがくくりつけられています。亡者たちは、懸命にテーブルの上の食べ物をスプーンですくって食べようとするのですが、柄が長すぎて口にもってくることができません。ということは、地獄には食べ物がないわけではない。食べ物があっても食べられないから、そこが地獄なのです。
ところが、あるとき天国へ行ってみると、人々はごちそうのならんだ丸いテーブルを囲み、互いににこにこ笑いながら話し合っています。飢えなどまったく関係ありません。見ると、地獄と同じようにみんな片腕が椅子に縛りつけられ、もう一方の腕に柄の長いスプーンがくくりつけられています。なのに、どうしてこんなに地獄と違うのでしょうか。
見ていると、天国の人たちは、スプーンですくった食べ物を自分の口に入れようとはしていません。テーブルの向かい側の人の口に入れてあげているのです。向かい側の人たちは、こちら側の人の口に入れてくれています。 そう、天国の人たちはお互いに助け合いながら生活しているのです。

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このお話に接し、何を思いましたか?

仏教では「天国」とは言わず、「極楽」といいますが、自分は天国と地獄とどちらで生きているのかな?
ちょっと考えてみました。

実は取り巻く環境はどちらも同じなのですね。
どのような生き方をするかで生きるこの世が天国にも地獄にもなりうるということです。

私はつい
「あの人が嫌味な言い方をするから私はこういう接し方になるのだ。」
「あの人が悪口を言うから私も言うのだ。」

「あの人がしかめっ面だから私は笑顔で接することができない。」

と自分は悪くなく、周りが悪いからしかたなくこういう結果になってしまったような考えを持ってしまいがちです。

しかしどうでしょう。

よく考えるとどちらが先ですか?

実は自分が嫌だな・・・、と思っている場合はたいていの場合相手も同じことを思っています。
人間は映し鏡なのですからね。
自分の感情はそのまま相手の表情となって表れるものです。

仕方のないことなのかもしれない。
競争するという精神がもう体中にしみ込んでしまっているのですからね。

思えば、
成功する人を見ては祝福を口にしながら、短所を探ってしまう。
裕福な人を見ては、羨ましいと思いながら妬んでしまう。。
貧困にあえぐ人を見てはかわいそうだと言いながら、自分はこうなりたくないと思う。

最終的には政治や現代のあり方が悪いなどと世の中のせいにしてしまう。

ずるい人間です。
自分でできることは本当にしたのかな?

私の心掛けに「無財の七施(しちせ)」というお釈迦様の教えがあります。
私のように財産が無くでも人に施すことのできる七つのこと、です。

   一、和顔施(わがんせ)なごやかな顔をみせる

   一、眼施(がんせ)優しいまなざしで接する

   一、言施(ごんせ) やさしい言葉をかける

   一、心施(しんせ)思いやりをかける

   一、身施(しんせ)自分の体で奉仕する

   一、床座施(しょうざせ)人に席を譲ってあげる

   一、房舎施(ぼうしゃせ)我が家を人の為に提供する

なかなか難しいですね・・・。
私はこの教えに出会えて本当に良かった!!
知らずに生きていたならきっと自分は悪くない、周りが悪いのだと言い張って敵ばかり作ってしまっていたことでしょう。地獄へまっしぐらです。

まずは自分から無財の七施を行うのです。

そして、目指すべき人間の姿として、あいだみつをさんの「ただあなたがいるだけで」という詩があります。
御紹介させて下さい。

ただいるだけで 
あなたがそこにただいるだけで 
その場の空気があかるくなる 
あなたがそこにただいるだけで 
みんなのこころが やすらぐ 
そんなあなたにわたしもなりたい 

皆が自分のことばかり考えて生きてしまってはこの世はすぐに地獄になってしまう。
ほんの少し、ほんのちょぴっとでも良いのです。
少しだけ相手の気持ちを考えて言葉を使ったり、思いやりの行動をするだけで
この世は天国にも極楽にもなりうるのです。

そしてまずは自分から!自分から始めて、そして美しく豊かな生き方をしていきたい!!

私はそんな風に思いました。

― ヘルマン・ヘッセより ―

    人は、自分自身のために生きるより、
               他人のために生きるほうが、満足が大きいのだ。

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